修理・交換・電動化を検討中の方へ

手動シャッターを電動にするには|工事前に確認したいこと

電動にできるかの見極め、工事前の6つの確認、費用の考え方と施工事例まで

公開日:作成:日本シャッターサービスセンター更新日:
1階の窓に手動の窓シャッターが付いた住宅外観のイメージ
イメージ画像(AI生成)

毎朝、毎晩の窓シャッターの開け閉めが面倒になってきた。ガレージのシャッターが重く、持ち上げるのがつらい。リモコンやスイッチで操作できたら楽なのに、と考えたことはありませんか。

手動シャッターは、条件が合えば電動に変えられるものがあります。ただし、どのシャッターにも同じ工事ができるわけではありません。電動化は「モーターを足すだけ」で済む工事ではなく、交換する部分、電源や配線、作業スペースなど、現場ごとに確認することがたくさんあります。

この記事では、手動シャッターの電動化がどんな工事か、工事の前に確認したい6つのこと、相談から引き渡しまでの流れ、費用が変わる要素を、日本シャッターサービスセンターの施工事例を交えてまとめます。

手動シャッターの電動化とはどんな工事か

電動シャッターは、ケースの中の開閉機(モーター)が巻取りシャフトを回し、シャッターカーテンを巻き上げたり下ろしたりして動きます。手動シャッターを電動にするには、この動かす仕組みと、電源・操作のための設備を加える必要があります。

電動化の工事で関わる部分を示した図

巻取り部などを交換する方法がある

電動化には、既存のシャッターの状態を確認したうえで、巻取り部などを交換する方法があります。当社の記録では、こうした工事を「中身交換」「電動化を伴う交換」と呼ぶことがあります。どこまでを交換し、どこを残すかは現場によって違います。

窓用とガレージ用では製品が違う

窓シャッターと、ガレージ・店舗のシャッターでは、使われる製品も工事の条件も異なります。同じ「電動化」でも、設置場所と型式を確かめてから工事の方法を決めます。

窓シャッターは、住宅の窓ごとに付いていて、電動にしたい箇所が複数になることもあります。何か所を電動にするか、まとめて操作したいかによって、必要な仕様や配線の経路が変わります。ガレージや店舗のシャッターは開口部が大きく、毎日の開け閉めの回数や、車や人が出入りする時間も工事の計画に関わります。どちらの場合も、今の使い方とこれからの使い方を伝えることが、工事の内容を決める手がかりになります。

電動にできるかは、現物の確認で決まる

今のシャッターを生かして電動にできるか、交換の範囲を広げる必要があるかは、製品や設置の条件によって変わります。条件によっては、電動に変えられない場合もあります。そのため、まず現地で可否と工事の範囲を確認します。

もう一つ大切なのは、電動化を考えたきっかけです。「重くなったから電動にしたい」という場合、重さの原因がばねの劣化や部品の不具合にあることもあります。原因を確かめずに、電動化だけで解決すると決めつけることはできません。手動のまま修理する案と、電動化する案を比べられるかも相談しましょう。重さが気になる場合は「手動シャッターが重いとき」の記事も参考にしてください。

一方で、不調がなくても、操作の方法を変えたいという理由で電動化を相談される方もいます。その場合も、現物の状態を確認したうえで工事の範囲を決めます。

工事前に確認したい6つのこと

電動化の見積もりを依頼する前に、次の6つを確認しておくと、話がスムーズに進みます。

① 今のシャッターの種類・寸法・状態

メーカー名、型式、設置した時期が分かれば伝えましょう。重い、途中で引っかかる、傾くといった症状があれば、電動化の希望と一緒に相談してください。型式を調べるためにケースを開けたり、高い所に上ったりする必要はありません。

② 交換する部分と残す部分

巻取り部、シャッターカーテン、ガイドレール、ケースなど、どの部分が工事の対象になるかを見積もりで確認します。「電動化」「中身交換」といった呼び方だけでは、実際の交換範囲は分かりません。

③ 電源と配線の工事

電源をどこから取るか、配線をどう通すか、電気の工事が見積もりに含まれているかを確認します。近くにコンセントがあるかどうかだけで、工事の条件は判断できません。現場と採用する製品に合った方法を、依頼先と確認してください。

④ 作業スペースと付帯工事

ケースの周りに作業できる空間があるか、周囲の設備や天井への対応が必要かを確認します。現場での加工、天井の解体・復旧、撤去・処分が必要かどうかと、それぞれの担当範囲もはっきりさせておきましょう。

⑤ 操作方法と安全機能

壁のスイッチかリモコンか、リモコンは何個必要か、障害物を検知する機能があるか、どう動くかを確認します。複数の窓をまとめて操作したい、タイマーを使いたいといった希望があれば、事前に伝えてください。使える機能は製品によって違うため、希望だけでなく採用する仕様を確かめることが大切です。

⑥ 停電時の操作と工事後の説明

停電のときにどう操作する製品か、操作する場所に手が届くかを事前に相談します。引き渡しのときは、取扱説明書と操作の説明を受け、保証や不具合のときの連絡先も確認しましょう。

【やってはいけないこと】

  • 型式を調べるために、ケースやカバーを開ける(内部のばねや軸には強い力がかかっており、けがの危険がある)
  • 電源を取るために、自分で配線を引き込む・延長コードでつなぐ(電気の工事が必要な作業で、感電や故障の原因になる)
  • 重くなったシャッターを、見積もりまでの間に無理に動かし続ける(不具合が進み、工事の範囲が広がることがある)
  • ほかの家や別の機種の工事内容を、そのまま自分のシャッターに当てはめる(製品と設置条件で工事が変わる)

相談から引き渡しまでの流れ

電動化は、現地を確認してから工事の範囲が決まります。一般的な流れは次のとおりです。

電動化の相談から引き渡しまでの5段階の流れ
段階 内容 確認しておくこと
① 相談 設置場所、電動にしたい箇所の数、希望の操作方法を伝える メーカー名・手動の種類・使用年数(分かる範囲)
② 現地確認 電動にできるか、工事の範囲を確認する 不具合の有無、作業スペース、電源の位置
③ 見積もり 交換範囲と付帯作業を含めた内容を提示する 配線・加工・撤去の有無、追加費用が出る条件
④ 工事 電動化の工事と配線などを行う 工事中に出入りできない時間
⑤ 引き渡し 動作確認と操作の説明を行う 取扱説明書、リモコンの数、停電時の操作、保証と連絡先

費用の考え方と目安

電動化の費用は、採用する製品や交換の範囲、配線や加工の条件によって大きく変わります。そのため、一律の金額だけでは、自分の現場で必要な作業が含まれているか判断できません。費用が変わる主な要素は次のとおりです。

要素 費用への影響
既存部分の生かし方 既存部分を生かす案か、交換の範囲を広げる案か
シャッターの種類と大きさ 窓用かガレージ・店舗用か、開口部の幅と高さ
電動にする箇所の数 窓が複数ある場合は、まとめて工事するか
電源と配線 電源の位置、配線を通す経路の長さと方法
付帯作業 現場での加工、天井の解体・復旧、撤去・処分
操作機器 リモコンの数、まとめて操作する機能などの仕様

参考として、当社の料金のうち電動化の相談に関わるものの目安は次のとおりです。

項目 費用の目安(税別)
基本料金(一般・窓) 15,000円
基本料金(ガレージ・店舗) 18,000円
リモコンの追加 30,000円(1個ごと)

※上記は目安です。シャッターの種類・大きさ・設置状況、部品の取り寄せの有無によって変わります。別途、基本料金や当日対応・夜間対応の料金がかかる場合があります。正確な費用は、現地で状態を確認したうえでお見積もりします。

見積もりを受け取ったら、製品・部品代、取り付け、配線、加工、撤去などの内訳と、現地確認の後に追加の作業が必要になった場合の扱いを確かめてください。見積書の見方は「シャッター修理の見積もり」の記事で詳しく紹介しています。

当社の施工事例:日野市の窓シャッター3か所の電動化

日本シャッターサービスセンターでは、東京都日野市のご自宅で、1階の手動窓シャッター3か所を電動に変える工事を行いました。

日野市で電動化した窓シャッターと外壁に沿った配線。工事完了報告の写真
工事完了報告の写真。2026年7月施工。

既存のシャッターに特に不調はなく、操作の方法を変えたいというご相談でした。複数の窓をまとめて操作できるか、窓ごとに操作できるか、タイマーを設定できるかといったご質問もありました。2026年7月に、配線と現場での加工を含む工事を完了し、天井の解体・復旧は行っていません。写真では、シャッターの脇から外壁に沿って通した配線の様子が分かります。本体だけでなく、配線を通す経路も工事の範囲に入ることがよく分かる事例です。

ガレージの電動化:昭島市・新宿区

昭島市のご自宅では、設置から約25年と伺ったガレージの手動シャッターを電動に変えました。2025年8月に工事を完了し、記録上は「電動化・中身交換」として扱っています。枠やレールまで一式を交換した事例ではありません。

新宿区では、ビル1階のガレージで、約40年使用して古く重くなった手動シャッターのご相談でした。新しい手動シャッターへの交換と電動化の両方を検討されたうえで、電動化を伴う交換を行いました。2026年9月に、配線と現場での加工を含めて完了しています。

掲載した事例の工事内容は、すべての現場に共通する仕様や工期を示すものではありません。

電動化を迷っているとき・工事の後に気をつけたいこと

電動化を相談する前のチェックリスト6項目

迷っている段階でも相談できる

「まずは重さを改善したい」「電動にした場合との違いを知りたい」という段階でも、そのまま伝えてください。一日に何回開け閉めするか、誰が操作するか、あとどのくらい使う予定かを整理すると、修理案と電動化案を比べやすくなります。修理と交換の考え方は「シャッターは修理か交換か」の記事にまとめています。

工事の後は、使い方の確認を

電動にした後は、取扱説明書の内容と、障害物を検知したときの動き、停電時の操作方法を家族や従業員と共有しておきましょう。シャッターの下に物を置かない、動いている間は下をくぐらないといった基本も大切です。動きや音に変化を感じたら、早めに相談してください。

まとめ

手動シャッターを電動にできるかは、製品と設置の条件によって決まります。まずは現物を確認し、交換する部分と残す部分、電源と配線、作業スペースと付帯工事、操作方法と安全機能、停電時の操作の6つを工事の前に確かめましょう。

費用は工事の範囲で大きく変わります。範囲をそろえた見積もりで、内訳と追加費用の条件まで確認して選んでください。

電動シャッターを新しく取り付ける場合は「シャッター新設」、店舗・倉庫など事業用のシャッターの電動化は「法人向けシャッター工事」のページもご覧ください。

【付録】この記事で使った用語

用語 説明
電動化 手動で開け閉めしていたシャッターを、開閉機で動かせるように変える工事。
中身交換 枠やレールなどを残し、巻取り部などシャッターの中の部分を交換する工事の呼び方。範囲は工事ごとに確認が必要。
開閉機 電動シャッターを動かすモーターなどの装置。
巻取りシャフト ケースの中の回転軸。カーテンを巻き取る。
シャッターケース シャッターの上部にある箱。巻き取ったカーテンや巻取りシャフトが入る。
シャッターカーテン スラットをつなげた、シャッターの幕の部分。
ガイドレール シャッターの両側にある縦のレール。カーテンの動きを案内する。
障害物感知装置 閉まる途中で人や物を検知し、止めたり反転させたりする安全装置。
付帯作業 配線、現場での加工、天井の解体・復旧、撤去・処分など、本体の工事に伴う作業。
現場加工 現場で部材を切ったり穴をあけたりして、取り付けられるように合わせる作業。

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